模擬患者(SP)
模擬患者(SP)
模擬患者(SP)は学習用の模擬患者「Simulated Patient」と、試験用の標準模擬患者「Standardized Patient」の大きく二つに分かれています。
Simulated Patientは、性格・生い立ち・生活環境などを詳しく設定した患者になりきって、医療者役のコミュニケーショントレーニングの相手を務めます。医学生・看護学生・研修医などと模擬医療面接をおこない、医療面接のあとは、その患者として気づいたこと、感じたことを率直にドクター(ナース)役に伝え(フィードバック)ます。模擬患者(SP)活動を通じて、医療者側に患者が一人ひとり背景を持った個別的な存在であることを理解してもらえたらと考えています。
Standardized Patientは、OSCE(客観的臨床能力試験)の場で医療面接の相手役として活動しています。OSCEが全国の医学部・歯学部・薬学部で義務化され、ますます標準模擬患者の役割は重要なものになっています。とくに医学部における参加型臨床実習前の共用試験と呼ばれる試験の一つであるOSCEは、2023年度から公的化されることになり、そこで活躍する模擬患者は認定を受けた認定標準模擬患者です。
COML模擬患者活動30周年記念シンポジウム
終了しました
30年間の医療コミュニケーションの変化を振り返る
COMLで1992年に模擬患者活動を開始してから30年が経ちました。
模擬患者の重要性がますます高まっているなか、今回は30年間の医療コミュニケーションの変化を振り返り、今後模擬患者に求められることや可能性を探っていきたいと思います。
各地の模擬患者グループの皆さまはもちろん、医療におけるコミュニケーションにご関心がある方や医療関係者の皆さま方にお集まりいただけましたら幸いです。
とき | 2023年2月23日(木祝)13:30〜16:30(13:00 開場) |
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ところ |
エル・おおさか 本館6階 大会議室 |
参加費 | 2,000円(要予約) |
シンポジスト | 藤崎和彦さん 「医学教育の立場から」 (岐阜大学医学部 教授) 石丸裕康さん 「指導医の立場から」 (関西医科大学 特命教授) 吉田登志子さん 「歯学教育の立場から」 (岡山大学医学部 非常勤講師) 上町亜希子さん 「薬学教育の立場から」 (神戸学院大学薬学部 講師) 山口育子 「患者の立場から」 (COML理事⾧) |
ご要望・お問い合わせ
模擬患者(SP)のご要望、詳細については事務局にお問い合わせください。個人で「受けてみたい」と思われる方も歓迎です。
SPシンポジウム報告集
以下は20周年の報告集です。
2023年開催の30周年の報告集ではありませんので
ご注文の際はご注意ください。
2012年に開催した「COML模擬患者活動20周年記念シンポジウム〜これまでのSP参加型教育と、医療分野での展開の可能性〜」の報告集を販売しています。ゲストの方々が当日使用したスライドも盛り込んでいますので、ぜひご一読ください。
【550円+送料】
収録内容
- 基調講演
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模擬患者の存在理由
—これまで、そして、これから—
中村千賀子さん(社会福祉法人 新生会) - パネリストの発表
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- 藤崎和彦さん(岐阜大学医学部医学教育開発研究センター教授)
- 吉田登志子さん(岡山大学医療教育統合開発センター歯学教育部門助教)
- 上町亜希子さん(神戸学院大学薬学部薬学科臨床薬学部門講師)
- 前田純子さん(NPO法人響き合いネットワーク・岡山SP研究会代表)
- 山口育子(COML理事長)
- パネルディスカッション
- パネルディスカッション
ご注文方法
下記ご注文フォームから、またはメール(coml@coml.gr.jp)でご注文ください。
メールの場合は件名に「SPシンポジウム報告集希望」と明記し、本文には冊数、あなたのご住所、お名前、電話番号をご記入ください。
送料は実費請求いたします。書籍や数量によって送料が異なりますので、個別にご連絡いたします。
他にもフォーラム報告集や書籍を販売しています
ぜひ書籍販売ページもご覧ください。
医療者向け 講座・セミナー
医療者のためには、模擬患者(SP)の他に以下のようなセミナーもあります。