電話相談

COMLでは、医療者ではない相談スタッフがご相談をお聞きしています。そのため、診断をしたり、答えを出したり、方向づけはできませんが、相談者の気持ちに寄り添いながら、じっくりお話を伺っています。そして、相談者ご自身が答えを見つけるための問題整理のお手伝いをし、主体的に問題解決していただける支援やアドバイス、情報提供を心がけています。手紙やFAX、メールによるご相談もお受けしていますが、ご事情を理解するためには対話の必要があることや、お返事に多少の時間がかかりますので、なるべくお電話でお願いします。

これまでの電話相談件数

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2022年度の相談件数と傾向

2022年4月〜2023年3月（相談件数合計1844件）の相談内容について、項目別にまとめた統計結果を報告します。

＊1件の相談のなかに複数の項目が含まれていることがあります。そのため、複数回答になったり、下記の項目に該当しなかったりする場合もあるため、各項目の合計は相談件数の合計とは一致しません。

＊各グラフの最下部の数字は、相談件数合計（全体に占める割合）（2021年度の順位）です。

2022年1月に東京事務所を開設し、2月に大阪の事務所を閉じたため、2022年度（2022年4月〜2023年3月）は完全に東京のみで対応した電話相談でした。2020年度から2021年度にかけては537件増えたのですが、2022年度は東京に一本化したにもかかわらず、さらに124件増えて1,844件でした。
これは2023年2月号『COML』No.390の10〜11ページの「COMLメッセージ」で紹介した、つぎのことが大きく関係していると思います。COMLでは健康保険組合連合会が発行している『すこやか健保』に「COML電話相談の現場から」を連載しているのですが、健保連のホームページのこのコーナーの閲覧数が2015年6月は1,126件だったのが、2020年には10,000件を超えるようになり、何と2022年には80,000件を超えるのが常態化し、100,000件を超えている月もあるというのです。最近、「すこやか健保を見て」と電話をかけてくる方が増えているので、その影響は大きいと思っています。
それに合わせて相談傾向も少し変化しています。前年度9位だった「75歳以上の高齢者に関すること」が4位に浮上し、差額ベッド料を含む医療費の相談も8位から6位になりました。転院問題も6位から5位になり、高齢者の転院問題に悩んでの相談が増えていることが影響しています。
また、2022年度の特徴として、新型コロナウイルス感染の規制が緩められたなかにあって、医療現場では依然として「ゼロコロナ」を求められたためか、入院患者への面会制限に関する相談がとても多く届きました。今号の2〜3ページ「COMLに届いた相談から」の1つ目の相談内容のように、家族から連絡することを制限され、医療機関からの連絡が不十分という相談が目立ったのが大きな特徴と感じています。